家族の未来をつなげる選択──インターナショナルスクールに通った娘の成長と挑戦

エマリノ

可愛い年子の女の子2人をバンコクのインターナショナルスクールに通わせるお母様にお話を聞くことができました。長女と次女の2人の希望の間で悩む母の心情がとても苦しくも共感できます。

タイへ移住する決断:家族の絆を守るために

タイに移住することになった理由は、夫の転勤がきっかけでした。家族のためにどこに住むべきかを考える中で、「一緒にいられる時間を大切にしよう」という思いが強くなったと話してくれました。特に年子の2人の娘の進路選択が重要なポイントとなり、進学のためにタイでの生活を選びました。

進路の岐路:インターナショナルスクールへの選択

バンコク生活が数年経過し、長女が中学2年生になったタイミングで、今後の進学先について家族全員で真剣に話し合いました。その結果、長女はバンコクのインターナショナルスクールに入学することに決めました。その理由は、日本の高校進学が難しい状況にあったからです。その年は、コロナ禍で入学試験のために頻繁に帰国するのも難しい状況でした。また、バンコクの日系高校は数年後に閉校することが決まり、新規の募集を停止していたのです。

「長女がバンコクのインターナショナルスクールに通うことができれば、日本に母子で帰国することなく、家族一緒にタイで過ごせる。そして、長女自身も新しい環境で多様な経験を積めるはず。」と、最初は私も前向きに考えていました。しかし、いざ入学書類を記入する段階に入ると、これまでの日本の教育カリキュラムから外れてしまうことへの不安もありました。

長女の夢と挑戦:インターナショナルスクールでの新生活

インターナショナルスクールへの進学を決めた背景には、長女自身の強い希望もありました。ダンスを通じて出会ったインターナショナルスクールに通うお友達に憧れがありました。また、タイ、バンコクでの学校生活しか経験していない長女は、日本の高校生活がどんなものかをイメージできなかったため、インターナショナルスクールに進みたかったのです。

オンラインスタートと孤独:初めの一年

娘がインターナショナルスクールに入学した当初は、コロナ禍でオンライン授業がメインとなり、何をどうすればいいのか全く分からない状態でした。入学から数ヶ月はオンライン授業で友達もできず、授業内容も完全に理解できないままで、非常に苦しんでいました。そんな中で、一番の試練は言葉の壁。英語に苦労し、相談できる友人もいませんでした。
最初は「本当にこのまま続けられるのだろうか」と不安な気持ちが長女も私も強かったと振り返ります。

しかし、1年目が終わるころにはオンライン授業も終了し、学校に通うことができるようになりました。そこで少しずつ友達もでき、徐々に学校生活に慣れていきました。英語力も少しずつ向上し、自信が持てるようになったことが大きな転機となりました。

やっと楽しくなってきた二年目にまさかの深刻な体調不良

インターナショナルスクール生活も2年目に入り、長女は少しずつ楽しいと感じるようになってきました。友達と過ごす時間も増えて、学校生活が充実してきたようでした。しかし、英語で話す機会が増えるにつれて、長女は今までにない疲れを感じるようになりました。英語が分かるようになってきたものの、日本語と英語を使い分ける毎日は頭が忙しく、伝えたいことがうまく伝わらないもどかしさや、勉強が思うように進まない悩みもあります。親しい友達もいません。自分から「インターナショナルスクールに行きたい」と言った手前、「日本に帰りたい」と言い出せない苦しさもあり、これまで経験したことのない負担が長女の心と体にかかってしまったのです。
朝起きた瞬間から激しい頭痛が始まり、寝室からリビングまでの短い距離もまともに歩く
事が出来ない日々が続きました。やっと慣れたかなと思っていた学校も休みがちになりました。私たちはたくさんの病院を受診しました。診断は起立性調節障害。主な原因は自律神経の乱れでした。娘にとっても私にとっても厳しい時期がその後一年程続きました。

親としての葛藤と成長──次女の進学選択とインターナショナルスクールでの試練

そんな大変な時期が続いた後、さらに大変さに追い討ちをかけたのが、次女の進学先を選ぶ時期が迫ってきたことです。次女は日本の高校生活に強い憧れがあり、日本の学校に進みたいと希望していました。しかし、現実的にそれは難しく、最終的にはバンコクのインターナショナルスクールに進学することを決めました。次女の希望を叶えてあげられなかったことは、今も私の心にわだかまりとして残っています。

インターナショナルスクールに入学した次女は、最初のうち、お友達関係で非常に苦しみました。家族の都合で進学させた学校で、毎日つらい思いをしている次女を見るのは、親としてとても辛かったです。日本人学校に戻ることも薦めたのですが、次女はインターナショナルスクールに通い続けることを選択しました。そのため、入学から数ヶ月後、次女は他のインターナショナルスクールへの転校を決めました。転校先では、今は楽しく通っている様子です。どんな場面でもどのような人と巡り合うかがとても大切だと感じます。

そして、年頃の女の子にとって、特に仲良しの女の子グループや親友との関係は学校生活を楽しむ上でとても大切です。しかし、インターナショナルスクールでは、友達が転校したり帰国してしまったり、関係が流動的であることがよくあります。その度、親としては少し心配してしまうのが正直なところです。

勉強とスポーツ:成長する自分

長女の話に戻ります。3年目に体調も良くなった長女はまた学校生活を楽しめるようになってきました。インターナショナルスクールでは、放課後にさまざまなアクティビティに参加する事ができます。バドミントンやサッカー、フレンチのお菓子作りといったECA(課外活動)にも積極的に参加し、充実した学校生活を送る事が出来ました。

現在はIBプログラムを受講しています。エッセイの提出やテストの評価が厳しく、忙しい日々が続いています。そんな中でも、唯一の支えは少人数で学べる環境と、新しい友達との出会いでした。特に、タイ人や香港人の友達ができたことで、英語力がぐんっと伸びたと感じました。同時に、大変なカリキュラムを一緒に頑張る同志のような存在が彼女の心を救いました。授業以外でも個別指導の塾に通って、理解を深めようと日々頑張っています。ただ、課題やテストが近くなると頭の中で常に何かがぐつぐつと沸騰しているような感じがするそうです。そんな時は決してプレッシャーをかけるような言葉は口にせず、常に共感し、自宅ではリラックスできるようにサポートしています。

成長した自分、そして未来へ

長女は高校卒業後、IB試験の点数を持って、日本の大学受験に挑戦する予定です。インターナショナルスクールでの経験が、彼女を大きく成長させたことは間違いありません。本人も「落ち込んで浮上して元気になって、また落ち込んで浮上して元気になってを繰り返してたね。私のメンタルは強くなった!もうどんな事が起こっても大丈夫!」と言っています(笑)
タイでの生活は、単なる教育の場ではなく、彼女自身を見つめ直し、メンタルの強さを育んだ貴重な時間だったと振り返っています。

インタビューを終えて

インターナショナルスクールに通うと、英語力が自然に向上すると思いがちですが、実際にはそれがどれほど大変なことかを改めて感じました。英語を話せるようになるのは、決して簡単なことではありません。もちろん、たくさんの楽しい経験もあると思いますが、それ以上にお子様一人ひとりが抱えている思いや苦労も多いということに、心から気づかされました。

例えば、タイ語が全く話せない状態で「明日からあなたはタイのローカルスクールに通いましょう!」と言われたらどうでしょうか?どれだけ大変か、考えるだけで本当に恐ろしいですね(苦笑)。そんな環境で、一生懸命に頑張っているバンコクのインターナショナルスクールの生徒様は素晴らしいですよね。ひとりひとり頭をなでなでしてあげたいです(笑)

また、このお母さんは、お子様がインターナショナルスクールで頑張り続けられるかな。もう大丈夫かな。と心から安心できるようになるまでに、二年もの時間がかかったとおっしゃっていました。最初はとても大変だった長女さんや次女さんも、今では充実した学校生活を送っている様子が伝わってきました。実際にIBカリキュラムのテキストを見せていただきましたが、日本語でさえ難しい内容を、英語でしっかり理解している姿には驚かされました。長女さんも次女さんも苦しい時期もたくさんあったと思いますが、その経験が今後きっと大きな飛躍につながると感じています。

弊社では、バンコクのインターナショナルスクールへの進学に関して、スクールカウンセリングを行っています。お子様の特性や興味、得意な教科などをお伺いし、最も適した学校を一緒に見つけるお手伝いをしています。ぜひ、気軽にご相談ください。

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