IB program 国際バカロレアとは?
タイのインタナショナルスクールでもIBカリキュラムの学校が数校あります。
イギリス式の学校が多いバンコクでは、中学3年生と高校1年生に相当する学年でIGCSEを受けて、高校2年生、3年生の学齢になると、希望する大学に必要な資格により、A-LevelかIBDP(ディプロマ資格プログラム)のどちらかを選択する事が多いようです。

「日本の大学受験でも役立つのか?ディプロマ資格も取れるし何だか良さそう!」と軽い決意でスタートして大変な思いをしている日本人学生がたくさんいらっしゃいます(笑)日本の大学受験は、ライバルは日本人ですが、IBDPで受験する際のライバルは世界中の英語ネイティブです。ご本人様のやる気、覚悟がないと良い結果を出してご希望の大学に進学するのは難しいかもしれません。
POINT 01
名称
国際バカロレアは「International Baccalaureate」で略して「IB」「IBプログラム」とも呼ばれます。
POINT 02
目的
より平和な世界の実現を目指して、チャレンジに満ちた質の高い教育プログラムを世界中の学校に提供する事を目的とした世界で通用する教育カリキュラムです。探究心、使命、思いやりに満ちた若者の育成を目的とし「探究的な学習」を掲げています。
POINT 03
始まり
両親の転勤で外国に住んでいる子供達にも平等に高い学習プログラムを提供し、希望の大学に進学出来るようにと1968年にジュネーブで設置されました。学校や政府、国際機関と協力しながら教育プログラムの開発に取り組んでいます。
POINT 04
使命
世界各地で学ぶ生徒に、人が持つ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることの出来る人を育てる。そして積極的に共感する心を育むように働きかけています。
POINT 05
日本の授業
教科書を読み、先生の説明を聞き、生徒はそれを理解。もしくは暗記します。「教師が生徒に教える」スタイルなので、子供はついつい自分で考えず言われたことだけをやるという受け身の姿勢になってしまいます。
POINT 06
IBの授業
「探究型」です。生徒が主体となりひとつの課題を自分の頭で考え、想像し、答えを導き出し、皆の前で発表したりします。自らの頭で考えて問題解決ができる自立した学習者を目指しています。そして、クリエイティブ(創造性)も大切です



「探究型」の授業は教師のティーチング技術や技量、生徒の自主性などによって良い質を保つのが難しいと聞いた事があるよ。子供達が学校で”いまいち何を学んでるか分かりにくい”とアメリカ人パパが言ってたのを聞いた事がある



タイ人ママから聞いた話だけど、小学校までは伸び伸び、中学からは勉強に本腰を入れて有名な海外大学に進学させたいからイギリス式のIGCSE→A-LEVELかIBDPに進ませたいご家庭が多いみたい。みんなが知っている有名な大学はアメリカよりイギリスの方が多いからイギリス式の学校が多いそう。



転勤族の子供でも世界中で高い教育が受けられるようにスタートしたカリキュラムです。近年日本の大学受験でもIBの点数を採用する大学が増えました。高得点を取れるとお子様の選択肢はすごく増えると思います。
IB program の教育課程
年齢:3歳〜12歳(幼稚園〜小4)
特徴:精神と身体の両方を発達させることを重視しているプログラム。言語、算数、理科、社会、体育、芸術の6科目がある。生徒と先生が共に考え思考を深めていく授業です。外国語を学ぶことも求められます。



小学校や中学校のIBカリキュラムでは、「生徒が主体的に考えること」が学びの中心にあります。
日本の学校では、まず先生が公式を教え、それを何度も練習して身につけるのが一般的ですよね。
でもIBでは、最初から答えを教えません。
「なぜこうなると思う?」「もしこうだったらどうなる?」という問いかけから学びが始まります。
自分の考えを言葉にして、友達と意見を交わしながら答えを導き出す。
そんなプロセスを通して、考える力と表現する力が自然と育っていくのです。
年齢:11歳から16歳(小5〜高1)
特徴:積極的に学ぼうとする意欲を持てるよう基本教科プラス自国の伝統、歴史、文化、言語に対する理解を深められるような教育が行われます。さらに、国際社会の中で効果的なコミュニュケーションが出来るように外国語学習に力を注ぎます。



たとえばテストの出題スタイルも、日本とIBでは大きく違います。
日本では「鎌倉幕府ができたのは何年ですか?」「誰が作りましたか?」というように、正しい答えを覚えているかを問う問題が多いですよね。
一方、IBではこうです。
「鎌倉幕府が成立した理由や、その時代背景を説明しなさい。」
つまり、ただ知識を思い出すだけでなく、なぜそうなったのかを自分の言葉で説明する力が求められます。
そのためには、知識だけでなく、論理的に書く力や英語で自分の考えを表現する力がとても大切になるのです。
年齢:16歳〜19歳(高2〜高3)
学習意欲の高い生徒、大学進学を目指す生徒を対象として二年間で履修するプログラムです。履修後、国際バカロレア統一試験に合格することにより、ディプロマ資格が授与されます。ハーバード大学、エール大学、ケンブリッジ大学など世界のトップクラスの大学をはじめ、海外の多くの大学がこのディプロマ資格を入学許可、あるいは進学資格として認定しています。。



IBDPプログラムは日本の大学受験の勉強よりも大変だと言われているわ。テストの点数だけでなく、どんなボランティア活動をしていたかなどプライベートでの活動も採点の判断内容になっているの。テスト前だけ頑張れば良いのではなく、2年間ずっと課題をこなし続け、全てをIBに捧げるイメージみたい。



得意な科目だけでなく苦手な科目も含めて6教科受けるのも大変と言われる理由のひとつね。(イギリスのA-levelは3教科)合計45点で海外の良い大学は40点以上、日本の大学も36-38点(大学により異なる)は必要。平均が30点。



DIPLOMAが取れるのは24点以上で、満たない場合はCERTIFICATE(修了証)のみの発行になるみたい。



IBのテスト結果が出るのは4月だから日本の大学受験には間に合わないの💦6月にインターを卒業。そのままTOEFLや日本の受験勉強。次の1、2月に日本で大学受験。1年遅れて4月に入学。となるのも大事なポイントよ。



日本の大学受験にもプラスになるかも!くらいの気持ちだと苦労するかもしれないわね。既に英検1級持ってる!英語をより深く学びたい!上達したい!勉強大好き!みたいな人は良き!
IBプログラムの求める学習者像
知識だけでなく、人としての成長も重視するIB。以下の学習者像は、学校選びやご家庭の方針づくりの指針になります。
Inquirer(探究する人)
学ぶことを楽しみ、もっと知りたいという気持ちを持ち続ける。自分から問いを立て、新しい発見を求める。
Caring(優しい人)
他者を助け、思いやりを持って行動する。人や社会、自然を大切にする姿勢を身につける。
Principled(信念をもつ人)
正しいと思うことを語り、誠実に行動する。自分の言葉と行動に責任を持つ。
Balanced(バランスのとれた人)
学び・生活・心身の健康のバランスを大切にし、充実した毎日を送る。
Risk-takers / Courageous(挑戦する人)
自信を持って新しいことに挑み、失敗から学ぶ勇気を持つ。未知の課題にも前向きに取り組む。
Communicators(コミュニケーションができる人)
自分の考えを分かりやすく伝え、他者の意見を尊重して聴く。対話を通じて理解を深める。
Open-minded(心を開く人)
多様な価値観を前向きに受け入れ、違いを尊重する。柔軟な発想で学びを広げる。
Reflective(振り返りができる人)
自分の学びや行動を省みて、より良くする方法を考え、次の一歩に移す。
Knowledgeable(知識のある人)
幅広い分野で学んだ知識を活用し、社会や身近な課題の解決に生かす。



両親の”こんな子供に育って欲しい”が全部入ってるわ(笑)実際にこんな子供に育ったら楽しく子育てが出来そうだわ!眉間の皺が深くなる心配がなくなるわ。



IB校の良さばかりに注目していましたが、日本の教育にも素晴らしい点がたくさんあります。特に、思春期の子どもたちにとって部活動は良い経験です。バンコクの子どもたちは、スクールバスで学校に通い、放課後もバスで帰ります。放課後のクラブ活動がないため、帰宅後にずっとゲームをしている男の子の話を聞くと、日本の部活動がいかに素晴らしい制度だったかを改めて感じます。友達と一緒に目標に向かって頑張る経験は貴重ですし、何より習い事よりも費用がかからず、お財布にも優しいですね(笑)
IBカリキュラムのインターナショナルスクール
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リアルレビュー



IBDPカリキュラムは人気ですが、良いスコアを取り名門大学に進むのは正直簡単ではありません。チャレンジ精神のあるやる気のあるお子さまには、将来の進学につながる良い選択肢になりそうです。



IBカリキュラムは世界の大学に進むためのカリキュラムで日本の大学とは入学時期も出願方法も違います。同級生より1年か2年、大学進学が遅れる覚悟も必要です。複雑ですので詳細が知りたい方はカウンセリングに参加するのが良いかもしれません。



